ハイブリッドカーとして人気の高いトヨタ・プリウス。
2018年12月にマイナーチェンジし、初代が発売されてから約5年が経ちますが現在でも販売ランキングの上位にいる車種のひとつです。
今回はそんなトヨタ・プリウスに不具合やリコールはあるのかを調査していきます。
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【トヨタ・プリウス】不具合はあるのか?
まず、リコールという言葉は車を所有している人であれば一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
たまにTVのニュースやCMで見かけることもありますね。
リコールというのは、自動車が道路運送車輌の保安基準から外れてしまう恐れがある場合や、すでに基準から外れてしまっている状態で、原因が設計又は製造の過程で発生している場合、その旨を国土交通省に届け出て、現在使用中のお客様へ連絡をして無料で対応することをいいます。
リコール以外にも改善対策や、サービスキャンペーンというような制度もあります。
ここで、現在までにトヨタ・プリウスにどのような不具合が発生しているかをいくつか紹介します。
引用:https://toyota.jp
ハイブリッドシステムの不具合
トヨタ・プリウスを象徴するハイブリッドシステムに不具合があるとして、2018年10月5日に国土交通省にリコールを届け出ています。
このとき対象となったのは2009年3月23日~2014年11月12日に製造された124万9662台となっています。
なにが原因だったかというと、ハイブリッドシステムにおいて、異常判定時の制御プログラムが不適切だったため、急加速時等の高負荷走行中に回路が損傷してしまい、警告灯が点灯してハイブリッドシステムが使用できなくなり走行不能になる恐れがあるというものでした。
高負荷走行中ということは、もしかしたら高速道路でスピードを出して走行している時に発生していた可能性も充分にありますよね。
この時は、全車両の制御ソフトを対策仕様に修正するという改善措置がとられました。
これでもまだ改善されない場合は、電力変換器(DC-ACインバータ)のモジュールを無償交換を追加で行う措置がとられました。
もし実際に走行していて不具合が発生したらと思うと、考えただけでもゾッとしますよね。
ブレーキの不具合
続いてはブレーキの不具合を紹介します。
こちらのリコールは令和元年7月24日と、最近届け出されたもので、平成31年4月から令和元年6月に生産したプリウスや他の車両が対象となっています。
不具合の内容です。
不具合は、電子制御式油圧ブレーキのブレーキブースターポンプにおいて、ポンプモーターの構成部品である樹脂製ブラシホルダーの成形型が不適切なため、ブラシとの隙間が小さく、ポンプ作動時に当該ホルダーが熱膨張してブラシが引っ掛かり、ポンプモーターが導通不良となるものがある。
引用:https://toyota.jp
専門的な用語がたくさんあって、文章を見ただけではなんのことなのかイマイチ理解することが難しいですよね。
この不具合によってプリウスがどうなるかというと、ポンプモーターが作動せずに警告灯が点灯します。
最悪の場合、制御静止距離が伸びる恐れがあるので、普段通りにブレーキを踏んでも通常よりも停止するまでの距離が広くなってしまいます。
そうすると、赤信号等でブレーキを普段通りに踏んでも、白線を越えて停車してしまったり前に停車している車にぶつかってしまうという場合もあります。
改善措置としては、全車両のブレーキブースターポンプを点検し、該当しているものは交換とのことです。
現在のところ発生した不具合件数は0件で、事故は発生していません。
エアバッグの不具合
これはトヨタ・プリウスだけではなく様々な車種でもリコールの対象となりましたし、TVでも度々放送されていたので、知っている人も多いのではないでしょうか。
トヨタでもタカタ製のエアバックを採用していました。
不具合の原因推測がいくつかあります。
このタカタ製のエアバックの不具合では死亡事故も起こっています。
まさに車業界のリコールでは最大規模だったのではないでしょうか。
引用:https://automotive.ten-navi.com
【トヨタ・プリウス】リコール情報は?
ここまで不具合情報を見てきて、自分の車ももしかしたらリコール対象なんじゃないかと心配になっている人もいると思います。
リコール情報は自分でもチェックすることが出来ます。
トヨタ・プリウスであればトヨタの公式サイトにリコール情報を確認出来るページがありますので、是非一度確認してみてはどうでしょうか。
また、もし自分の車がリコールの対象車になった場合は、リコールのお知らせのが郵送で自宅へ届きます。
そのお知らせを持って最寄のディーラーへ行くか、事前に予約をすることによってスムーズに対応してもらえるとおもいます。
リコールには期限はありませんので、自分の都合の良い時に行く事が出来ます。
ただし、リコール対象車となっている場合、リコール箇所を直してもらわないまま車検を受けてしまうと車検は通らないようになっていますので、そこは注意が必要です。
送られてきたリコールの書類を失くしてしまったり、リコール情報を確認出来ない場合は、ディーラーへ直接電話すると教えてくれます。
リコールの修理に期限はありませんが、ずっと放っておいて事故に繋がる可能性も充分にありますので、お知らせが届いた場合は出来るだけ早めに対応してもらうことをオススメします。
【トヨタ・プリウス】不具合・リコール・対応まとめ
現代の車は昔に比べ便利な機能がたくさん搭載されています。
それに伴い電子制御などの部品が増え、より複雑化しているためリコールは年々増加傾向にあります。
いままでリコールが無かったから大丈夫!ということは一切ありません。
何年も乗っていてリコールの対象になるということも充分にあります。
リコールは本来であれば自動車メーカーの責任となりますが、リコールがあると知っていながらいつまでも修理に行かないまま放置するのは車のためにもなりません。
いつまでも先延ばしにしてしまうと事故に繋がる危険性もありますので、自分の車がリコールの対象だと分かったらすぐに対応しましょう。
もし自分の車がリコール対象車でなくても、普段乗っていておかしいと思ったときはディーラーへ報告するのも大切なことです。
そこからリコールへ繋がることも充分にあります。
しっかり自分の車と向き合って安心安全なカーライフを送りましょう。
以上トヨタ・プリウスの不具合・リコール対応について紹介しました。