トヨタ・プリウスPHVと三菱アウトランダーPHEVを比較すると、どっちの方が優れているのでしょうか。
現在、プラグイン・ハイブリッド車の購入を検討している方の中には、プリウスPHVとアウトランダーPHEVを比較した場合、どの様な違いがあるのか興味があると言う方も多いのではないでしょうか。
この両車両には、それぞれ異なった大きな違いや特徴がある事から購入を検討している方は、ぜひ概要を知っておきたいところです。
そこで今回は、プリウスPHVとアウトランダーPHEVにはどの様な違いや特徴があるのかなどを中心に、トヨタ・プリウスPHVと三菱アウトランダーPHEVの比較について解説をしていきます。
Contents
【トヨタ・プリウスPHV】VS【三菱 アウトランダーPHEV】外観の比較
最初の【トヨタ・プリウスPHV】VS【三菱 アウトランダーPHEV】は外観の比較です。
この両車は、プラグイン・ハイブリッド車という共通のエコカーですが、外観は大きく異なります。
プリウスPHVは、同じくトヨタ自動車から販売が行われているプリウスと世界初の燃料電池車であるMIRAIをベースとして設計が行われており、ボディーの形状は背の低いセダンタイプとなっていることが大きな特徴です。
基本設計はプリウスをベースとしながらも、限りなく空力抵抗を減らしMIRAIの様にフロント部分からリヤ部分へ、風の流れをイメージし未来的なコンセプトでデザインが行われています。
一方のアウトランダーPHEVは、2001年~2009年まで製造が行われていた三菱エアトレックの後継車種として開発された車となっており、2013年12月にはプリウスPHVに次いで国内2車種目となるプラグイン・ハイブリッド車として販売が開始されました。
このアウトランダーPHEVは、クロスオーバー車であるエアトレックのコンセプトを引き継ぐ形でデザインが行われているため、プリウスPHVとは外観が大きく異なりトヨタ・ハリアーなどに代表される背の高いSUVタイプのボディー形状となっている事が最大の特徴です。
また、プリウスPHVと比べてメッキパーツなどの加飾が多く、高級感とアグレッシブさが表現されている点も外観の1つの特徴となります。
【トヨタ・プリウスPHV】VS【三菱 アウトランダーPHEV】内装の比較
2つ目の【トヨタ・プリウスPHV】VS【三菱 アウトランダーPHEV】は内装の比較です。
プリウスPHVの内装は、グレードによってブラック系とグレー系の2種類のカラーを選択することが可能となっており、最上級グレードであるAプレミアムグレードの場合には本革素材のシートが採用されています。
また、スピードメーターやインフォメーションパネルなどがダッシュボードの中央部に集約される、センターレイアウト方式となっており視界移動が最小限に抑えられているデザインとなっている事も大きな特徴です。
一方のアウトランダーPHEVの内装は、ブラック系のカラーのみ設定されておりグレードによって他のカラーを選択することはできません。
シート表皮は、エントリーグレードとなるGとG Puls Packageでスエード調の人工皮革が採用されており、G PremiumやS Editionなどの上級グレードには三菱自動車のシンボルでもあるダイヤモンド型にステッチされた本革シートが採用されるなど、高い質感を誇ります。
各種メーター類は、従来型の自動車と同じくステアリングの奥に配置されていますので、違和感なく運転が行える点も大きな特徴です。
【トヨタ・プリウスPHV】VS【三菱 アウトランダーPHEV】大きさの比較
3つ目の【トヨタ・プリウスPHV】VS【三菱 アウトランダーPHEV】は大きさの比較です。
プリウスPHVとアウトランダーPHEVの大きさを比較してみると
プリウスPHV | アウトランダーPHEV | |
全長 | 4,645mm | 4,695mm |
全幅 | 1,760mm | 1,800mm |
全高 | 1,470mm | 1,710mm |
室内長 | 2,110mm | 1,900mm |
室内幅 | 1,490mm | 1,495mm |
室内高 | 1,195mm | 1,235mm |
ホイールベース | 2,700mm | 2,670mm |
となります。
全体的なボディーの大きさとしては、プリウスPHVよりもアウトランダーPHEVの方がひとまわりサイズが大きいことが分かります。
ただし室内の大きさに関しては、アウトランダーPHEVの全高がプリウスPHVよりも約25cmほど高いにも関わらず、室内高の差は約4cmほどに留まっている事から室内の広さはほぼ同じ大きさであると言えるでしょう。
【トヨタ・プリウスPHV】VS【三菱 アウトランダーPHEV】燃費の比較
4つ目の【トヨタ・プリウスPHV】VS【三菱 アウトランダーPHEV】は燃費の比較です。
プリウスPHVとアウトランダーPHEVは、共にガソリンを燃料とし電気を直接充電することのできるプラグイン・ハイブリッド車ですが、この両車の燃費はどのくらいの差があるのでしょうか。
プリウスPHVのハイブリッド走行による燃費は、全てのグレードで37.2km/L、ガソリンを使用せず電気のみで走行を行うEV走行時は燃費換算で68.2kmとなっています。
一方のアウトランダーPHEVのハイブリッド走行による燃費は18.6km/L、電気のみで走行を行うEV走行時は燃費換算で65.0kmとなっており、ハイブリッド走行・EV走行共にプリウスPHVが勝っている事が分かります。
また、プリウスPHVには1,800ccのエンジンが、アウトランダーPHEVには2,400ccのエンジンが搭載されていると言う排気量の差はありますが、これを加味して考えた場合においてもプリウスPHVの燃費は非常に優れていると言えるでしょう。
【トヨタ・プリウスPHV】VS【三菱 アウトランダーPHEV】価格の比較
最後の【トヨタ・プリウスPHV】VS【三菱 アウトランダーPHEV】は価格の比較です。
プリウスPHVとアウトランダーPHEVを比較する上で、燃費以上に気になるのは価格と言う方も多いのではないでしょうか。
両車の価格を同等グレード別に比較してみると
プリウスPHV | 価格 |
アウトランダーPHEV |
価格 |
Aプレミアム | 約381万円 | S Edition | 約510万円 |
A | 約350万円 | G Premium Package | 約480万円 |
S・セーフティーパッケージ | 約328万円 | G Puls Package | 約448万円 |
S | 約318万円 | G | 約418万円 |
となります。
両車は、搭載されるエンジンの排気量やボディーの形状など異なる点が幾つかありますが、それでもエントリーグレードとなるSとGでは約100万円、最上級グレードとなるAプレミアムとS Editionでは約130万円の差があることが分かると思います。
また、プリウスPHVの各グレードには11.6インチの大画面ナビゲーションなどが標準装備されているナビパッケージと言うグレードが設定されており、それぞれのグレードに約40万円ほど加算された価格で販売が行われています。
こちらと価格を比較した場合でも、約60万円~80万円ほどプリウスPHVの方が安く設定されているため、価格においてもプリウスPHVは勝っていると言えるでしょう。
【トヨタ・プリウスPHV】VS【三菱 アウトランダーPHEV】のまとめ
今回は、トヨタ・プリウスPHVと三菱アウトランダーPHEVの比較について解説してきましたが、両車共にプラグイン・ハイブリッド車でありながらもボディーの形状や内装の質感など、様々な部分に違いがある事が分かったと思います。
また、アウトランダーPHEVはプリウスPHVよりもボディーが一回り大きい設計ですが、両車の室内サイズはほぼ同じ大きさとなっており、燃費面や価格面ではプリウスPHVの方が優れている部分も多いため、購入を検討している場合には前述してきた比較を参考にすると良いでしょう。